何日かぶりにゆっくり湯舟に浸かったら、ユーウツが押し寄せてきた。
あー、このまま湯舟に沈んでいけば万事解決だな、とか。やべーこれ希死念慮じゃん、とも思う。
フツーの人間のふりをするのに疲れた。
一番身近だと思っていた人が、実は理解不能な異世界人だったショックがあって、心がたて直せない。
ただただ絶望。
でも、あいつには自分の何が私を絶望させているのかすら、わかりゃしねぇんだろうな。
結局、勝負にすらなっていなかったということ。
唯一味方だと思っていた人が、あちら側の草だったということ。
敗北し続ける人生しか残っていないということ。
今まで私がしてきたことは、ただの家族ごっこだったし、気づいてしまったらもう戻れないし、人の世が住みにくいからと人でなしの国に行くほどのバイタリティもないから、静かにそっと消えてしまいたい。
そんな、絶望。